お家やマンション、気に入った不動産みつけた！価格交渉できるって本当？
お家やマンションなどの不動産購入を意識したり、検討し始めると、購入経験者の知人や友人などの話で、『安く買えた！』とか『交渉してもらいなよ！』など、聞く方も多いかもしれません。
果たして、気に入った物件を希望の価格までしっかり交渉できるものなんでしょうか？
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売主が業者の場合と個人の場合がある
売主が業者の場合
売主さまが業者の場合、正直、価格交渉はわかりやすい気がしますね。
業者の場合、普段の業務で接する機会もありますから、コミュニケーションができていますし、『ぶっちゃけトーク』がしやすいというのはあります。
『○○万円までで勘弁して～。これ以上いったら赤字です！頑張るから！』みたいなトークが気軽にしやすいんです。
業者さんはもちろん、売却して利益を出すのが仕事ですが、ずっと同じ販売現場にしがみつくことはされませんので、価格交渉があって赤字でもしっかり損切りされます。
もちろん、販売後の売れ行きや経過時間、交渉内容にもよりますが。
こういう意味では、価格交渉はしやすいと思います。
売主が一般のお客さまの場合
担当営業マンのアドバイスによる影響が大
一般のお客さまが売主の場合、私の経験からでもそうですが、担当する営業マンのアドバイスによって、大きく変わる印象があります。
少なくとも、不動産の売却は長い時間を要する可能性がありますので、お客さまもしっかり媒介（仲介）業者や営業マンを見極められる傾向があります。
ですので、自社でお預かりしている物件であれば、売主さまとのコミュニケーションも密になりますので、価格交渉ができるかどうかは、担当営業マンがしっかり把握しております。
他の業者さんが預かっている物件ですが、こちらに関しても、売り出し直後などでなければ、価格交渉はできるものと考えています。
ただ、個人の売主さまは、上記の業者さんと違って利益を求められているわけではないので、愛着のある住み慣れた今のお住まいに、あまり大きな価格交渉が入ると、気持ちよいものではありませんよね。
そういう意味でも、価格交渉をお願いする際には、しっかりとした交渉理由も大事になってくるのではないでしょうか。
お住いの住宅ローン残債
売主さまによっては、お住いの不動産に住宅ローンが残っており、ローンの金額によって価格の交渉を受けられるのか、受けられないのかが大きく影響します。
売却金額がローン残高を下回ってしまうと、現金で補わなければならないため、現金の出費・負担が非常に大きくなるからです。
業者でも一般のお客さまでも交渉できます
売主が業者さんにしろ、一般のお客さまにしろ、どちらにしても価格交渉はできるものと考えています。
ただ、価格交渉をするということは『価格が折り合えば必ず購入する』という強い意思表示になることを覚えておいたほうがいいでしょう。
価格交渉はしてみるけど、『価格が通れば考えてみます』では、売主さまも業者も取り合ってくれません。
お家やマンションなどの価格交渉をお願いする際には、強い意思表示と交渉する具体的な理由があれば、売主さま、買主さま双方が納得してすすめられると思います。
価格交渉するタイミングは？
価格交渉できるかどうかは、売主さまの状況や、売り出し後どれくらいの日時が経過しているのかなどの条件で変わってきます。
交渉ができるできないにかかわらず、お家やマンションなど不動産の購入時には希望物件を『買います』という意思表示をする必要があり、これを『不動産購入申し込み』というわけですが、このタイミングで価格などを含め希望の条件を記載し売主さまへお知らせします。
価格交渉をされると売主的にどうなの？
一言でいうと、よほどの失礼な価格交渉でなければ問題はないはずで、交渉があったからといって売主さまは気分を害されたりはしません。
もともと売主さまは不動産売却の依頼時、つまり、不動産仲介会業者との打ち合わせの段階で、『相場はこれくらいですが、最初のうちは少し幅をとって、高めで出しましょう』という打ち合わせをされているんです。
もともと、お家やマンションなどの中古不動産の価格というのは、相場を参考にするだけであって、決められた適正価格というものが存在しないんです。
変な話、売主さまの気持ちで、どんな価格で売り出しても全く問題ないわけです。
例えば、相場では3,000万円くらいだけれど、5,000万円で出してみよう。というのもありなんです。
ただ、売主さまは売却する理由があって愛着ある住まいを手放されるわけですし、仲介業者のアドバイスを聞きながら、売れるであろう相場に近い価格で売りに出されるわけです。
適正価格がなく、いくらで売れるのかがわからないわけですから、この価格に幅を持たせるのは当然のことなんです。
価格交渉は、購入するという強い意志を持って、交渉する理由を明確にお知らせして、お願いしてみましょう。
まとめ
間違いなく言えることは、お家やマンションなどの不動産の価格交渉はやってみないとわからないということです。
上記でも書きましたが、売主さまが住宅ローンの残債などの諸事情で下げてあげたくても、下げられないケースもあります。
過去に、価格交渉をした結果、売主さまの決断に時間がかかり、販売価格で購入希望の他のお客さまで、他決になったという経験などがあります。
結果、買主さまは一から物件探しを始めなければならなくなり、それでもご購入いただきましたが、納得の物件と出会うまで半年以上かかってしまいました。
ですので、まずは今あるお手元の情報。
つまり、提示されている販売価格でしっかり検討してみて、価格交渉については『お願いします』という形にすれば非常にスムーズだと思います。
『販売価格でも購入したいのですが、内覧して○○を少しリフォームも考えたいので、予算的に△△万円を交渉願えませんか』という感じでしょうか。
お家やマンションなどの不動産取引は、売主さま買主さまのご縁から始まります。
このご縁を大切にされる気持ちをもってお伝えすれば、気持ちよく価格交渉に応じていただけるのではないでしょうか。
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